四季のテーブル
四季を通して旬の食材を味わう。フランス料理レストランシェフ直伝、家庭菜園で作れる食材を使った簡単レシピをご紹介します。

秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ

秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ

材料

パウンド型:横17cm×縦8cm×高さ6cm
(調理時間 約40分)

・バター…113g
・全卵…3個
・小麦粉(バイオレット)…140g   
・ベーキングパウダー…小さじ1

・塩…ひとつまみ
・こしょう…少々
・牛乳…40cc

・秋鮭…100g
・かぼちゃ…100g
・さつま芋…50g
・紫芋…50g

秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ下準備

下準備

  • 鮭、かぼちゃ、芋類は一口大に切って蒸し、荒熱を取る。
  • 卵をすべてボールに割り入れ、泡だて器でよく溶く。
  • 小麦粉とベーキングパウダーをボールにいれて混ぜる⇒(A)
  • バターは厚さ5mm程度に薄くスライスし、ボールに並べて常温でおく。(あまり置き過ぎないように)

※食材はすべて常温に置いておき、同じ温度にしておくことがポイントです。

作り方

秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ-作り方

常温に戻してポマード状になったバターに、よく溶いた卵を少量ずつ加えながら混ぜ合わせる。

※バターと卵を混ぜていると分離してくるので、混ぜる途中に(A)の粉を少量加えると、全体がまとまってきます。


状態を見て、分離してきたら粉を少量加え、全体がなじんきたらまた卵を入れてを3回ほど繰り返しながら混ぜる。


秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ-作り方

卵をすべて入れ終わったら、(A)の粉を一度に入れず、振るいながら加えてさっくりと混ぜ合わせる。

※混ぜすぎるとグルテンが増えて生地が固くなってしまうので、粉が残る程度までで大丈夫です。


秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ-作り方
秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ-作り方

<2>の生地に鮭、かぼちゃ、芋類を入れて、さっくりと混ぜ合わせる。

塩、こしょう、牛乳を加えて、生地の濃度を調える。






生地をパウンド型に流し入れ、押さえつけないように表面をならす。

240度に予熱したオーブンで10分焼き、180度に落してさらに20分焼く。


秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ-作り方
秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ-作り方

焼きあがったらオーブンから取り出し、火傷に気をつけながら台の上に軽く数回落として型から抜きやすくする。



型から外して少し冷ましたら、適当な厚さに切り分ける。


秋鮭と南京・さつま芋(紫芋)のケークサレ-作り方

ケークサレに、カクテルソースを添えて、リーフ系のサラダを盛り付ければ、おしゃれなプレートになります。


~カクテルソースの作り方~

  • ・マヨネーズさじ…大さじ1
  • ・ケチャップ…大さじ1
  • ・カイエンヌペッパー…少々
  • ・ブランデー…小さじ1
材料をすべて混ぜ合わせてできあがり。

食材の旨味がぎゅっと詰まった、しっとりおいしいケークサレは、おやつはもちろんワインのお供にもおすすめです。手順は簡単ですが、きちんとポイントを押さえることで、仕上がりも変わってきますよ。他にも人参やカブ、里芋などの根菜を入れてもおいしいので、ぜひおうちにある食材を使って気軽にお試しください。

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島村 光徳

レシピ監修 : 島村 光徳 -Shimamura Mitsunori-

詳細プロフィール

1972年広島県生まれ。「レストラン シマムラ レスプリ・ド・ミクニ」オーナーシェフ。
ミクニヒロシマにオープン時より携わる。三國清三シェフの精神を引き継ぎ、
「レストラン シマムラ レスプリ・ド・ミクニ」をオープン。
見る者の心を揺さぶる、美しい料理と温かいおもてなしで人気を得ている。

レストラン シマムラにご来店の際、『庭ごはん』を見たとお伝えいただければ、食材をグレードアップいたします。

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